母べぇ

母べぇを見た。山田洋次監督、吉永小百合主演。戦時中、ドイツ文学者の旦那が思想犯として投獄され、社会から蔑視されながらも、こころよき人達とのつながりの中、信念をもってたくましく生きるひとりの女性の生きざまを描いた映画。
戦時中の日本について知る時いつも思う。戦争という目的のため、いとも簡単に思考停止させられる大衆。正しき思考、個人の自由や生命が、権力により剥奪される。わずか半世紀前にこのような社会が存在していたのだ。歴史の事実を知り忘れないことは言うまでもなく、なされなければならない。が、しかし、戦争は繰り返さないとも、大衆を思考停止に導く権力は、いまだ存在していると思う。

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