せんすおぶなんだーーー?

6月になってしまった
標高が高いからか
昼夜の温度差を感じる
夜になると少し肌寒い

恋焦がれた春が一気に駆け抜けた
この土地に千年以上続く春を祝う祭り
若者たちの威勢と怒号が
この制御不能の春を告げる

大地の息吹を吸いきれず
種をまいては自然の大局を見失う
完全に飲み込まれるまで足掻くも
精神も肉体も泥まみれ垢まみれ
大いなる自然の摂理に少し諭された気

過剰な人間ならばその過剰さを知りたい
そんな傾き斜めに歪んだ性格に
最適順応シェルターライフ
小さな世界に満足を覚えるも
中身の無い財布を無くし
無くせない我に悶える

母のような女性に有り余る施しを受ける
救世主は救おうとして救われるのか
感謝されることに感謝しきれない
予期せぬ展開にただ流されるまま
十三羽の鶏と夜の高速道路をただただ走った

人の心もわからないだろうし
鶏の心なんてもっとわからない
そんなまま日々が過ぎていき
生と死がそこにある

恵みを受けるも野菜と戯れる間もなく
果樹畑で季節労働
突然やってくる夕立のような雨
夏よはじまればいい

小さな町の場末の居酒屋で食らう臓物
少しの余裕は自堕落のまま自虐自滅の再生産の糧
ほろ酔いで汚れたパンツをはきかえては
どっこい生きてる娑婆の中



thank you!

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