カール・マルクス 共産主義者宣言


かの有名?なマルクスの本。1993年の新訳赤本。断るまでもなく、僕はコミュニストでもなければ、マルクス主義でもないし、ismや烏合することは毛嫌いする方だ。お金が諸悪の源であると確信をもつにいたったバイブルのひとつであり、この十数年の我が人生の腐った道のりの礎。はじめて出会ったのは大学の頃。とりあえず的にサラリーマンには絶対なりたくないし、かといってやりたいこともない。この先、自分はどうして生きていったらよいかと悩み、最下層の労働にあけくれていた頃。答えや希望があったわけではないけど、最下層の労働から何かがわかるかもしれないと思っていた。バイトで仲良くなった芸大の変な奴から「お前、マルクス読めよ!」といって渡された。まっ赤々の本。つまらないと言い、だるいと言い、なのに何も変えようとせず、日々をこなす周りの友達にうんざりしていたあの頃。生きていくことって何や、何でやりたくない仕事につかねばあかんのかと、かといって自分も何もできなかったみじめな日々。そんな中、絶望のどん底へと導かれた思想のひとつ。ランボーや、セリーヌと同様に。本当にどうやって生きていったらいいんだと。

「今日に至るまで、あらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である。自由民と奴隷、貴族と平民、領主と農奴、ギルドの親方と職人、要するに抑圧するものと抑 圧されるものとはつねに敵対しあい、時には隠然と、時には公然と、しかし絶え間なく闘い続けてきた。この闘いはそのつど、社会全体の革命的変革をもって終 わるか、さもなければ、相闘う階級の共倒れに終わった。…」

1848年作。
今は2008年。
160年。

もうどん底はいやだから、ずっと封印していたけど、久しぶりに読んでみた。紆余曲折蛇行しながらも十数年間密かながらしっかりと思い続けてきたこと。僕はコミュニストでもなければ、マルクス主義でもないし、ismや烏合することは毛嫌いする方だ。お金が諸悪の源であるということを、思いではなく実践できるかもしれない。そんな予感がする今日この頃。本当にお金をぶっ壊したい。

相対立しない
価値もない
交換もない
何もない
という絶望から立ち上がり
分かち合う時代よ!

3 件のコメント:

  1. お金のない社会、
    想像できない人が多いから、
    実践して見せられたらいいね。

    返信削除
  2. キテるねー!すすめ、労働者!
    真に自給独立した個同士には、きっとお金は必要ないんだろう。
    リアルに、無理なく実践したいね。

    返信削除
  3. anjuさん、みっちゃん

    理想郷を目指すのではなく、
    自分の理想を実践したい。
    正直、麻生太郎くらいよくわかんないんだけど(爆)
    もう道はないから進むしかございません。なんてね。

    返信削除

Blog Archive