池袋 人生横丁「げんき」

高田馬場に毎日行ってるので、新宿もぷらぷらしているが、ちょいと前から気になりまくってたけど、なかなか機会がなくていけなかった逆方向の池袋が散策したくてたまんなくて、ちょいと一杯やってきた。

ほんとうは、北口に酒屋兼飲み屋のおもしろそうな店があるとのことで、そこに行くつもりだったが、ぐるぐる回っても見つからなくて、あえなく東口方面に。

あったあった、しかも、おいおいほんまかよ、その名も人生横丁。リサーチ済みだったけど、実際この看板見ると、笑えるし泣けた。人生の横丁って、なんてハイセンス。



もちろん昭和臭ぷぷぷんぷんだが、ここはなんというか、この盆踊りみたいな提灯と、寂れた商店街の電信柱に刺さっているかんじの紅葉の造花が独特の雰囲気を出している。人生はお祭りなのかいって。



スナックやら飲み屋がところ狭しと並ぶ中、普通に生活している家もある。いつもこういうところには、どんな人が住んでるのかとても気になる。そして、一度こういうところで埋もれた生活をしたいという欲求にかられる。



で、リサーチ済みの一軒の店に入ってみた。

立ち呑み「げんき」



開けるやいなや、いい感じ。いや、やけに感じがよい。カウンターは5人入ればよしのサイズ。ストーンズでドラムたたいてそうなマスターと、いかにも見習い風のガタイのデカイけど腰が低すぎる兄ちゃん。先客が一人いて、いかにも常連っぽい旦那。どうぞどうぞと奥に詰めてくれる。こういう気がきく常連さんがいる店はかなりよいのだ経験上。そして店のショーケースはピッカピカでネタも新鮮そうなのが一目でわかる。なにせ、マスターが毎日築地で仕入れてるらしい。マスターは鹿児島出身とのことで、焼酎の品揃えも売りとのことで、この狭い店に、ところ狭しと陳列されていて、ラインナップもかなり興味津々なもの。うむ、同行していた相棒くんも目がきらきらり~。

常連さん「ここははじめて?」

俺「いえす」(試されてる試されてる)

常連さん「雑誌とか見ないで来たの?」

俺「いえす」(嘘をつく)

常連さん「すごいね~」(そんなわけないでしょの含み)

俺「いや、雑誌は見ました」(すぐ撤回)

で、酒を注文して、マイ箸を出したところで、常連さんの目がきらきらり。

常連さん「それって自分の箸?エコだねエコ!」(エコって、こっちは恥ずかしいぜよ、、)

がしかし、これがきっかけで話盛り上がる。東京の呑み屋事情について熱く語り合ったりしちゃった。有楽町にいい店がある情報も口コミでゲット。マイ箸をもってて、はじめてマイ箸の効果を知った気がするin人生横丁。

焼酎はほんとうにたくさん種類があって、好みを言えば適当に真剣に見繕ってくれる。しかも伊佐美500円と安い。しかもロックは擦り切れいっぱいいれてくれる。で、気になった焼酎があれば、なんと無料でテイスティングさせてくれる。アテも、100円から300円くらいがメインで、うなぎ、レバ、おでんとどれも旨い!とくにレバがおすすめ。

この後、プラス常連さん2名が来て、なんだかんだと大盛り上がり。店をはじめた頃に、まったく客がいなかったときに通い詰めてくれたという常連さんには、付きだしで刺身盛りが出る。ネタもよさそうで、普通に食ったら、2千円くらいしそうだった。見習いのガタイのいいお兄ちゃんも、この店が好きで通い詰めて、妻と子供が二人もいるのに、2日前から正式に働き出したとか。マスターはマスターで店を辞めて絵を描きたいとか。ボブマーリーがずっとかかってたし、写真とかもあったので尋ねてみると、ジャマイカに移住して絵を描きたいんだとか。おもしろい話がいっぱいできた。もう、何がなんだかわかりませんってくらい楽しい呑み屋でした。

人生横丁 げんき。ふくミシュランに認定。

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