ゲド戦記Ⅱ こわれた腕環

ひきつづき図書館で借りて読んでいる。ゲド戦記。かなりおもしろい。

一巻の動的な世界とは変わり、闇と静寂の支配する世界。名なき者たちの支配する世界。そこは唯一絶対の世界。そこは死の世界。
名前や記憶を奪われ、すべてを失った少女の生の奪還。不変の崩壊。生きることは変化であり、何かに覆されることであり、何よりも我を変えたいという強い気持ち。何かに支配されてはいけない。信じることを疑うこと。変化という希望と自由の希求。
光りの射さない闇の世界は、それを受け入れてしまうと安住の地であり、生きながらにしての死。闇を知り、光りを志すこと。我を知り他を照らす。その勇気はかけがえのない輝きを放つであろうと。

4 件のコメント:

  1. 読んでみたくなりました。

    >生きることは変化であり、何かに覆されることであり、何よりも我を変えたいという強い気持ち。何かに支配されてはいけない。信じることを疑うこと。変化という希望と自由の希求。

    信じるものは救われるっていうのは、
    疑わしいと思っているし、嫌いなので、
    このフレーズ、おお!と思いました。

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  2. 信じることはとても大事だけど、信じて疑わない状況はとても危ないですね。心も体も。
    ゲド戦記、なかなか深くておもろいっすよ。是非に。

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  3. 読んでみよっかな。。。
    16年ぶりに地元に住んでみて、
    田舎の空気や土に触れて体が変化しはじめた。
    でもって親世代とのギャップにも触れて
    ココロも揺さぶられてる訳さ。
    >何かに支配されてはいけない。
    いかに自由に変化に対応するか...だな:)
    しかし地元の図書館にあるかなー。

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  4. 16年ぶりっすか。悩ましいな。
    たまに実家に帰った時に感じる妙な感覚と、かつてなかった気づきがあるよな。
    うむ、変化は内在であれ外在であれ、常にあるのだ。覆されることを恐れず、自由な心で対応したいもんてすきゅー。

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