今日のNHKスペシャル「追跡!“国産食品”偽装」。
問題がまた見えた。
まずは、国産と中国産(アジア産)の価値と価格の違い。この価値と価格の違いは味や商品そのものではなく、ブランド力として定着してしまっている。定着したイメージは国産はよくて中国産(アジア産)は悪い。
うなぎの偽装の1ケース。ある加工業者さんは、台湾のうなぎを仕入れて売っていた。このうなぎは国産のうなぎと比べても充分おいしいと自信がもてるうなぎ。けど、台湾産ということだけで、量販店はまず国産と同じ値段では買ってくれない。消費者も味に変わりはなくても国産と同じ値段で台湾産のうなぎが売られていたら確実に国産を買う。国産と同じくらいおいしいうなぎなのに安くしか売れない。産地表示の法改正があるまでは出荷する箱に国産としただけで売っていた。おいしいし安全なうなぎ。
今年のうなぎの偽装問題の発覚でこの加工業者も摘発される。偽装をやめて台湾産として再スタートするも国産と同じ値段ではどこも買ってくれないし、消費者も買わないしで経営は悪化。もう偽装はできないから、加工業者さんは何とか台湾産のうなぎはおいしいと価値を認めてもらおうと量販店などに訴えるけど、まったく話を聞いてもらえない。おいしさでは何の差異もないものが同じ価格として扱ってもらえない。
一方、日本のうなぎ供給60%の中国ではうなぎ養殖業者がたくさん倒産している。中国産と表示したうなぎは安くしか売れないから。すべてがすべてとはいえないが、品質がよくても売れないから。このままでは中国も商売がやっていけない。中国の新しいうなぎ業者は、もう日本ではなくアメリカや自国内の需要に目を向け始め、価値を認めてくれる新しいマーケットを開拓し始めている。アメリカや自国内でのうなぎ人気は好調なよう。新しいマーケットが定着すれば、もう日本になど売らないだろう。これはうなぎだけではない、日本へのすべての中国(アジア)産の食品はいずれ日本には回ってこなくなるかもしれない。
食料自給率が40%と言われる日本。安い食べ物を求め、安心・安全を求め、自分達では生産しない消費者。国産というだけで味や価値ではなくブランドで納得している消費者。またその構造をそのままずるずると利用せざるをえない業者、量販店。トレーサビリティ?利潤を産むため輸入してるんだからそんなの偽装するでしょ人間。冷凍食品なんてそもそもなんや。そんなものに安心・安全求めるなよな~黙って食べとけ。この先、中国のお金の価値と日本のお金の価値が同じになった時、どうするんだろう。政治の問題か?経済の問題か?スーパーにはどんだけ食料があって、日本の農地はどんだけ放棄されてるんだか。さっさとはじめなさい。って思う。
はい!始めます!!
返信削除安心は、金では買えません。
道夫様>>
返信削除いえす、
金で買えるものは「安い心」だね。
あはは。