燃える牧丘ナイト。

雨が続いている。すっきりしない感じ。

日曜日、同居人のバイト先の木工所が火事になった。
今週、彼はその始末で飛び回っている。

毎日、片付けに追われながらも、たくさんの輝かしいものを小さな自動車にいっぱい詰め込んで帰ってくる。小さなネジから忘れ去られたモノたち。







僕がバイトから帰るとその日一日の進み具合や、火事の片付けと共に葬りさられる運命にあったモノを教えてくれる。僕達の価値観。少し上の世代の価値観。もう少し上の世代の価値観。モノを大切にしたいと思う気持ち。掃いては捨てるものをどんどんつくりだしたいという気持ち。環境や経済活動によってつくりだされる価値観。そういったものの違い。磨けば光るモノは大切な文脈をもって存在している。それを捨てることが明日への希望につながるような世界のあり方が見える。そうせざるを得ないのが、今、僕達が生きている時代なのか。

絶望のようだけど、人間的なあり方はまったくもって希望が見える。たくさんの人たちの関わり。経済活動が人間関係を支えている地方でのつながり。何がいけないのか、簡単にはわからない。ただ手を汚さないで言葉や思想で遊戯している人たちを哀れむ。生きること。なまなましく生きること。それが人間だと思う。


今宵は焼き鳥で乾杯。






ゴミのような宝物に包まれて。
水曜日の夜。
場末の酒場からは、なつかしい匂い。
焼加減と塩加減。
普遍の原理。
嘲笑え、従順であることを。

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