未来への地図

2日前に麓の温泉の桜が咲きはじめた。
桜が咲くと、梅が少しづつ気配を消して行く。
満開になる桜を焦る夜、気温が零下を下回る。
丸くなって眠るのもこれで最後かと思えば、
布団の暖かさも愛しい。

今日、一緒に暮らす家族の荷物を運び入れる。
長い結婚生活を育み子供のある家庭の荷物は、
運んでも運びきれない豊かな重さ。

いよいよみんなで暮らす日々が
はじまろうとしている。


移動中に星野道夫「未来への地図」を読む。
彼の著作の中では、内容以上にタイトルが気に入っているもの。


未来への地図


Roadmap To Your Future
A Guide for Young People
Starting Down a New Path in Life


「僕らの人生というのはやはり限られた時間しかない。
 本当に好きなことを思いきりするというのは、
 すごく素晴らしいことだと思います。」


彼が選択した生き方の真摯さに
僕はいつも心が洗われる。

生きていられることが素晴らしいことだと、
あの日思ってから忘れては思い出す。
いい加減なものだけど、そう思っている。

自分のために生きるのではなく、
誰かのために生きたい。
そう考えさせられて、僕は7年と少しが経った。

改めて今日そのことを思い出し、
僕の未来の地図をもう一度新たに
少しづつ描いていこうと思う。

誰かのために、
誰かを思い、
おいしい野菜をつくる。

それを思いっきりやってみたいと思う。
また、忘れるだろうけど思いだそう。
今宵の新月に誓って。

6 件のコメント:

  1. もり3/28/2009

    「誰かのために生きたい」って、なんか自分の中でもすごく燻っている気持ちなんだなって、読んでいて思いました。
    そんな思いでつくられた野菜はどんなにおいしいだろう。
    どんなに食べる人の滋養になるだろう。
    心を豊かにしてくれる野菜たちだね。

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  2. もりちゃん

    ひさしぶり。裏磐梯の野菜も楽しみにしてますよ。お互いに交換しあえるようになるといいですね。
    ありがとう。

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  3. 星野さんと同じような感覚で、素敵だなーと思う
    サーファーのジェリーロペスの本『Surf Realization』を今ちょっとづつ読んでるんだけど、彼の言葉で

    When in doubt,Paddle out
    悩むくらいなら、とりあえずパドルアウト

    ってのがあって、星野さんと同じ感じで
    ロペスも好きなんだよなーと思う。

    誰かのために生きたい=自分のために生きたい
    なんだろうね。シンプルな捉え方だね。

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  4. 人生も波乗りなら、

    When in doubt,Dropout
    悩むくらいなら、とりあえずドロップアウト

    だ。僕は。

    >誰かのために生きたい=自分のために生きたい

    そっか。視点、ありがとう。

    自と他の一致。

    それが探していた自由なのかもしれない。

    ありがとう。

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  5. >自と他の一致。
    >それが探していた自由なのかもしれない。

    ガッテンだ。

    誰かのためだけだったら、
    自己犠牲的になって持続可能ではない。
    真摯に自分に向き合い続けたら、そうなるだろうし、
    真摯に世界に向き合い続けても、そうなるのだろうと思います。

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  6. そうですね。
    まだ感覚は馴染んでいませんが、
    そういう感じを、積み重ねて行きたいと思っています。
    ありがとう。

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